肩の凝りの容体から派生して頭痛が生じた場合、緊張型頭痛というタイプの頭痛かもしれません。緊張型頭痛の誘因としては、物理的・心理的なストレスによる肩の凝りが考えられます。緊張型頭痛を改善するためには、エクササイズなどによって肩まわりやインナーマッスルを強化することが大事です。
今回は、緊張型頭痛の誘因や特徴、改善法などについて解説しますので、心当たりがある方はぜひ読んでみてください。
肩こりからくる頭痛「緊張型頭痛」とは?
頭痛にはさまざまなタイプがありますが、その中でも特に多いのが緊張型頭痛です。緊張型頭痛は、主に頭蓋骨を包み込んでいる筋組織が継続的に収縮することで引き起こされます。
緊張型頭痛は、頭を締めつけられるような疼痛が長めに続くのが特徴です。また、後頭部から肩にかけての筋肉が凝るため、頸部を押すと疼痛を感じることもあります。
肩こりから緊張型頭痛が生じる理由
肩の筋組織が凝り固まると、頸椎に圧力がかかって血液のめぐりが悪くなります。この段階で、肩に凝りを感じるようになるでしょう。また、脳にめぐった血液がそのまま停滞してしまうと、やがて血管に詰まりが生じ頭痛が引き起こされます。
このように、肩の凝りによって頭痛が生じるケースは少なくないので、なるべく早めに改善させるように行動することが重要だといえるでしょう。
緊張型頭痛の誘因はここにあった!
一般的に、緊張型頭痛は複数の要素が組み合わさって引き起こされることが多いです。ここからは、緊張型頭痛の誘因について解説していきます。
物理的ストレス
緊張型頭痛の引き金となる肩の凝りは、以下のような物理的ストレスが原因で生じることがあります。
・悪い姿勢で長時間過ごす
・スマホの操作が長くなり、うつむいた姿勢が続く
特に、頭から肩にかけての筋組織が衰えている人は頭を支えることが難しいため、より頭痛が生じやすくなります。
心理的ストレス
物理的なストレスだけでなく、心理的ストレスの蓄積も緊張型頭痛の誘因となります。仕事や人間関係などで発生する心理的なストレスを発散できていないと脳の機能に支障が生じ、疼痛を感じやすくなるのです。心理的ストレスを誘因とする緊張型頭痛は、真面目な性格の方や几帳面な方などが発症しやすいとされています。
緊張型頭痛を改善するコツ
ここからは、緊張型頭痛を改善するコツについて説明します。「肩の凝りから生じる頭痛を改善したい」「再発防止のための生活習慣を知りたい」と考えている方は、ぜひ以下の内容をチェックしてください。
肩回しのエクササイズをする
緊張型頭痛を改善するためには、肩回しのエクササイズをするのが賢明です。肩回しのエクササイズは、以下のやり方を参考にしてみてください。
1.足を軽く開く
2.ひじを軽く曲げて、鎖骨のあたりに握りこぶしをもっていく
3.リュックサックを背負うイメージで両肩を前に回す
4.上着を脱ぐイメージで、両肩を後ろに回す
5.2~3の動きを交互に10回程度繰り返す
こまめに体位を変える
プログラマーなど1日中座って過ごすことが多い職種の場合、ずっと同じ姿勢にならないよう、こまめに変えることが大事です。ときどき立ち上がって伸びをしたり、少し歩いてみたりして身体を動かすようにしましょう。こうすることによって血のめぐりが良くなり、肩の凝りを防げます。
後頭部を温かくする
肩こりの主要な誘因は血行不良であるため、常に血流を良くするように心がけることも重要です。ぬるま湯で濡らしたタオルを後頭部に当てるなどして、頭から肩にかけてのパーツを温かくしてみてください。
インナーマッスルを強化する
肩こりから頭痛に派生する場合は、僧帽筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋などのアウターマッスルに圧が偏りすぎて、頭から肩にかけての筋肉が変形してしまう可能性があります。もし変形してしまうと、肩まわりを通っている血管や自律神経を圧迫することになります。圧迫具合にもよりますが、次第に血流が不足していき、最終的に緊張性頭痛が引き起こされることも少なくありません。
アウターマッスルを支えるインナーマッスルを強化し、アウターマッスルに圧が偏りすぎる体位を防ぐことが大事です。ただし、インナーマッスルは少々鍛えづらいので、不安な方は正しいトレーニング方法を知っているプロにアドバイスを求めてみてください。
まとめ
今回は、肩の凝りによって起こる頭痛「緊張型頭痛」の誘因や特徴、改善法などについて解説しました。緊張型頭痛は、主に心理的・物理的ストレスによる肩のこわばりが引き金となって引き起こされます。緊張型頭痛を改善するためには、エクササイズなどによって肩回りをほぐすのが有効です。
横浜市の中区で整体・パーソナルトレーニングを行っている「Fluxus Locus」では、緊張型頭痛をはじめとする多様な身体の不調を改善するサポートを行っております。丁寧な触診を通じて本当の原因を突き止め、十分に動いていない筋組織を動けるコンディションに修正し、さらにインナーマッスルを強化することによって緊張型頭痛にならないコンディションへ導いてまいります。施術に関するご相談も随時受け付けておりますので、お困りの方はお気軽にご連絡ください。
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監修:行之内 真人(理学療法士、ユニバーサルオステオパシー研究会 公認講師)
リハビリ専門病院、訪問リハビリデイサービスなどで様々な疾患・リハビリを経験後、Fluxus Locusを開業。これまでに30,000人以上を施術。
青年海外協力隊で農村部の障碍者支援に従事した経験もあり、その際には北京のリハビリ系国際学会で発表を行った。
また、ユニバーサルオステオパシー研究会の公認講師として、解剖学・触診・靭帯発生学・治療技術の各種セミナーを行っている。
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