Blog Article

【閲覧注意:傷口の写真があります】たんぱく質不足で足が腐りかけた話

みなさんこんにちは!
たんぱく質は足りていますか?

私はたんぱく質が不足して足が腐りかけたことや不調が出たことが何回かあります。
なので、説得力を持ってたんぱく質の重要性を語れる人材だと自負しております(笑)この間お客様に話をしていたら、それ、動画にしてくださいと言われましたので、動画にしてみました。
なので、たまには栄養成分の話をしたいと思います。
 
本日は、

そもそもたんぱく質とは何か?
私がたんぱく質不足で経験した重大事件
健康寿命とたんぱく質のお話

この三本立てで話していきたいと思います。
 

たんぱく質について

そもそもたんぱく質とかプロテインとか、アミノ酸とか、一体なんなんだよー、という話をします。
西洋医学的には古くから5大栄養素の中に含まれてますね。炭水化物・たんぱく質・脂肪・ビタミン・ミネラルの中の一つです。最近は食物繊維も加えて6大栄養素にとも言います。
これらを使って、身体を動かす「エネルギー源」・身体をつくる「材料」・身体の調子を整える「調整作用」をするのですが、たんぱく質は身体をつくる「材料」であって、エネルギー源でもあるものですね。
たんぱく質を英語で言うとプロテイン。これを分解するとアミノ酸となります。
アミノ酸は必須アミノ酸9種と非必須アミノ酸11種に分かれ、アミノ酸が100個以上つながるとたんぱく質になります。この中で必須アミノ酸は自分で作れないので食べ物から摂取しましょうね、というものです。
この関係を例えるならば、アミノ酸はアルファベットで、アルファベットを並べて100文字を超えたらたんぱく質という文章になり、文章をたくさん並べたら筋肉、とか皮膚、とかの本ができます。文章になる前にペプチドという単位があるのですが、これは割愛します。

そして、筋肉の本を集めた筋肉部屋や皮膚部屋、胃腸の部屋みたいなものを集めて生物ができあがります。だから、たんぱく質が無いと身体が作れないんですねー
 

「タンぱく質不足でえらい目にあった話」

たんぱく質が不足するとこういう症状が出ますよ、という一覧があります。
(1)筋肉量の低下
(2)意図しない体重の低下
(3)疲労感
(4)むくみ
(5)免疫力の低下
私の場合は、色々な症状が出たのですが、その中でも困った症状トップ2は、たんぱく質が不足して免疫機能が低下して虫刺されなどの傷が治らずに化膿して、傷口が膿んで広く・深くなって足が腐りかけたことと、めまい・だるさ・疲労感などの貧血症状でした。
 
一つ目の足の化膿は、途上国の農村部に住む海外協力隊あるあるです。足腐れ病という恐ろしい響きのJICA用語がありますが、田舎の隊員はほとんどこれと戦っています。私が住んでいた村の隊員はほぼ全員この病気と闘っていました。
私は農村部のホームステイでスリランカの田舎の食事をずっとしていました。宗教的には仏教なので、禁止の肉があるわけではないのですが、基本はかわいそうだから食べないというスタンスです。
たんぱく質は豆のカレーか貯水池から取れる淡水魚です。それらもたくさん食べるわけではないせいか、私は常にたんぱく質不足で、意識的にチーズやヨーグルトを買い食いしていました。
毎日蚊に何か所も刺されて足をずっと搔いているのが日常なんですけども、中には蚊ではなくて明確に小さな傷ができるような虫刺されができたりします。その傷が数日たっても治らないなーと思っていると、徐々に穴が広がっていきます。
兄の一人が薬剤師なのですが、兄のアドバイスでステロイドと抗生物質入りの軟膏を送ってもらってそれを塗ったら治ることもあります。ステロイドは抗炎症剤で、抗生物質は抗菌薬、雑菌に対処するための薬です。
しかし、それでも雑菌の繁殖に自分の免疫機能が勝てない場合は一か月以上かけて穴が広く・深くなっていきます。

ある時、一か月半ほど前の傷が歩行中に大出血を起こしました。ある程度大きい血管まで腐食が進行した結果です。




この写真だと、足の甲側にも治癒しかかっている別の傷が見えます。この傷ができるちょっと前にもくさりかけた部分がありまして、それがここですね。
これ、傷が治らないと本当にゲンナリするんですよ。消毒液かけて軟膏塗って、絆創膏張ってるんですけど、まぁ治らない。ここまで来ると、飲み薬の抗生剤と塗り薬の抗生剤の両方を使わないと雑菌の進行を止められません。
このまま雑菌が幅広く進行すると、足全体がはれ上がって最悪の場合は足の切断になりますし、奥に進行して血管内に入ると敗血症という命に係わる病気になります。この危機をスリランカにいる間に4回ほど経験しました。
私は常々西洋医学のすごいところと、ちょっと残念なところを人にお話しすることが多いのですが、抗生物質の発見と普及に関しては「まじヤバい・マジ神」と語彙力が無くなるくらい感謝しております。

あと、違う症状なのですが、発熱が無いのに1週間くらいずっとだるいなー眩暈するなーと思っていて風邪は引いてないのになんででしょうねーと隊員仲間に話したら、「それ、肉食ったら治りますよ」と言われたことがありました。
よくよく考えたら、貧血っぽい症状だし、血液の中の酸素を運ぶ赤血球の成分のヘモグロビンって、ヘム鉄とグロブリンというたんぱく質の合成物質なんですよね。
とはいえ、まさかそのくらいで治るわけないよねーと思いながら、その日はいつもよりも3倍チーズとヨーグルトを食べたんです。そしたら、翌日貧血症状が全部収まったんですよ!
そんな経験をしょっちゅうしているので、私が住んでいた村に来ていた日本人の同僚隊員はしょっちゅう「肉食いたい」と言っておりました。

 
たんぱく質と健康寿命について

というように、たんぱく質不足はとても身体に悪いということが伝わるかと思います。私はこの経験から、帰国後分子栄養学という学問を学びました。
先ほどの話は、免疫力の低下や・貧血がメインでしたが、ある程度体質によって出る症状が違います。筋肉量が低下しやすい方の場合は、ある程度高齢になってくるとそれだけで転倒・骨折のリスクが高まりますので、非常に健康寿命に関わります。
 
では、どういう風にたんぱく質を摂取すると良いのでしょうか?
 
厚生労働省が公表する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、目標量は以下の通りです
ふつうの活動量の50~64歳の男性: 91~130グラム
ふつうの活動量の50~64歳の女性: 68~98グラム
ですが、2019年の日本人の摂取量の平均は71.4gという統計データがあります。

出典:1946〜90年は国立健康・栄養研究所「国民栄養の現状」(46〜50年は都市部の数字)、95〜2019年は厚生労働省「国民健康・栄養調査」)

なんか1970年以降よりも接種率が下がってるんですよね。
だから、油断しているとたんぱく質不足、筋肉量の減少につながりやすいんです。
せっかくフルトレ式でインナーマッスルが使えるようになっても、全身の状態が悪くなっては意味がありません。だから、なるべくたんぱく質を摂取しましょう。
例えば、お肉100g程度の中にはたんぱく質が20g前後含まれると言われています。白米とかじゃがいもにも含まれてはいますので、バランスの良い食事を考えつつ一食20~30g程度取ることを意識すればよいとされています。お惣菜とかお弁当の場合は、栄養成分表のたんぱく質量を見てみましょう!
 
私のフルトレ式はヨガやピラティスやスポーツよりももっと身体の基礎の部分を作るための位置にあります。
しかし、そのさらに基礎には十分な栄養を摂っていることが条件として必要で、さらにはその栄養を吸収できる胃腸の状態であることが必要です。
総合的な健康を手に入れるために、栄養面にも気を付けていただけると嬉しいです!