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ムチ打ちをインナーマッスルで改善した方法

交通事故などによるムチ打ち症状

今回は、交通事故後のムチ打ちの症状が改善した方についてお話します。
 
先日、40年前に交通事故に遭ってからどんどん身体が自由に動かなくなってきたという方が来ました。
 
今では、頭の先からつま先まで身体の背面がカチカチで、仰向けで数分横になることもできないという状態です。
整形外科、整体、ハリとあらゆることを40年間試したけれど、悪化していく一方で、一度も改善したことが無かったとのことです。
 
交通事故の場合、骨折などをしていなくても、よく首に痛みが出ると聞きますが、背中が固くなる方や、この方のように身体が固くなっていく方など様々な背骨周りの異常が出ます。
だけれども、首に痛みが出る人しかムチ打ちと診断されません。
また、首に痛みが出た場合は保険で電気治療やマッサージなどを受けることができますが、基本的には対症療法に過ぎず、痛みの軽減は一時的か、痛みは出なくなっても首の動きが固くなってしまう方もいらっしゃいます。
 
交通事故に限らず、身体に強い衝撃が入ったあとは背骨の動きが正常に動かなくなります。これは、150年前から医師による研究がされているオステオパシーではよく知られている出来事です。これにより、骨盤から首までのあらゆる問題が引き起こされてしまいます。首はたまたま負担がかかって痛みが出るだけなので、首の筋肉をゆるめるだけのマッサージや電気治療では根本的には治らないのは当たり前です。
 
この方には、仙骨から尾てい骨にある事故のダメージを抜き、骨盤の可動性を出していくだけで仰向けで寝ることが可能となり、今まで寝ることが出来なかった仰向けも数週間可能となりました。ただ、それだけでは可動性を使う筋肉は簡単には目覚めないので、数回に分けて肋骨・背骨のインナーマッスルを鍛えていくことで改善方向に向かっています。
 
 
この場合は、ダメージが蓄積されて正常な可動域ではなくなった部位を触診により正確に把握して可動域を取り戻すことが先決されます。仙骨という骨盤に異常がみられることが多いですが、尾てい骨や腰椎に見られることもあります。
そうすると背骨の動きが正常化してくるため、その時点で凝り固まった首と背筋に発生した深い筋膜の癒着をこそぎ取ります。
最終的に、腹横筋や多裂筋、肋間筋などを使える身体にして、拡大した背骨の可動域をフルに使えるようにすれば、二度と同じ身体には戻らず再発しない身体になります。
 
このように、正確な原因分析とインナーマッスルトレーニングで、身体をもみほぐすだけとは違って根本から身体を変えることができます。