腰痛の原因は、関節や骨、内臓系の疾病など多岐にわたります。しかし、悪性腫瘍など生死にかかわるような疾病が腰痛を引き起こしている可能性もあるため、原因を解明して早めにケアすることが必要です。
今回は、腰痛の原因について徹底的に解説していきますので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
腰痛は疾病の兆候?種類ごとの原因を紹介
腰痛は、画像検査上でわかる特異的腰痛と、検査では解明できない非特異的腰痛の2種類にわかれます。まずは、特異的腰痛と非特異的腰痛の特徴について解説します。
特異的腰痛
特異的腰痛は、何らかの疾病を原因として起きる腰痛のことです。特異的腰痛の種類として、主に以下のようなものが挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨同士のクッションとしての役割を果たす椎間板が飛び出ることで起きる疾病です。椎間板は、内側の柔らかい髄核と、外側の硬い線維輪から構成されています。しかし、加齢などが原因で線維輪が変形・断裂して髄核の一部が飛び出ると、脊髄の神経が圧迫されて腰に痛みが生じるようになるのです。
また、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛は、長距離を歩行したり、重たいものを持ち上げたりすると強くなる傾向にあります。
脊椎腫瘍
腰痛の原因が、脊椎にできた「がん」である可能性もあります。背骨にできる腫瘍の多くは、肺や前立腺などほかの臓器で発生したがんが転移したものです。しかし、最初から悪性腫瘍が脊椎にできるケースも少なくないため、勝手な判断はリスクが高いといえます。
消化器系の疾病
腰痛を起こしている原因が、消化器系の疾病である可能性もあります。腰痛が表れる消化器系の疾病は、主に以下のとおりです。
・胃・十二指腸潰瘍
・胆石
・胆嚢炎
・膵臓炎
もちろん、上記の疾病で現れるのは腰痛だけではないため、腰痛と併せて気になる症状があるなら早めに医療機関を受診しましょう。
泌尿器系、婦人科系、循環器系の疾病
腰痛の原因が泌尿器系、婦人科系、循環器系の場合は、主に以下のような疾病が疑われます。
泌尿器系
尿路結石・腎結石・腎盂腎炎(じんうじんえん)・前立腺がん
婦人科系
子宮内膜症、子宮がん
循環器系
心筋梗塞、解離性腹部大動脈瘤
腰痛と一緒に排尿障害や不正出血など気になる症状がある場合、かかりつけ医に相談してみると良いでしょう。
非特異的腰痛
画像検査などを受けたものの、腰痛の原因が特定できないケースを「非特異的腰痛」といいます。非特異的腰痛の原因には、主に以下のようなものがあるとされています。
身体的負担
猫背・運動不足・肥満・冷え症
精神的負担
職場での悩み・家庭内不和・不眠
非特異的腰痛の場合は、上記のうちいずれか1つが原因なのではなく、複数の原因が複雑に組み合わさっていることが多いです。早期に治療をしないと徐々に腰痛が慢性化していくため、十分に注意してください。
腰痛の原因が解明できないときは整体院へ行こう
ここまで紹介してきたように、腰痛の原因は画像検査上でわかる特異的腰痛と、検査では解明できない非特異的腰痛の2つにわかれます。特異的腰痛は、30年以上前は全体の2割ほどで、8割は原因不明の腰痛とされていました。なお、最近は筋膜など画像ではチェックできない腰痛などの診断も増えているほか、7割は原因がわかるとする研究も出ています。
整形外科を受診しても解明できない腰痛の場合は、骨や関節の問題ではなく、筋膜や骨膜、血管や神経などが原因と考えるのがベターです。この場合、腰の前側、お腹側の血管や内臓にアプローチすることで改善が見込めることがあります。
また、膝や股関節、肩のインナーマッスルトレーニングによって、腰の筋肉への負担が分散されて腰痛が出なくなるケースも珍しくありません。そのため、整体院で腰痛の原因を特定してもらったうえでさまざまなアプローチをすることが重要といえるでしょう。
まとめ
今回は、腰痛の原因について詳しく解説しました。腰痛には特異的腰痛と非特異的腰痛があり、特異的腰痛の場合は病状に合わせた治療が必要です。また、最近では非特異的腰痛の原因もわかるようになってきているため、まずは整体院や医療機関を受診して診断を受けることをおすすめします。
腰痛のことでお困りの方は、横浜市中区にある整体院「Fluxus Locus」をご利用ください。プロの整体師が患者様の身体を丁寧に触診し、痛みの改善に効果的な施術を行ってまいります。また、インナーマッスルの強化につながるトレーニングも実施しておりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。
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監修:行之内 真人(理学療法士、ユニバーサルオステオパシー研究会 公認講師)
リハビリ専門病院、訪問リハビリデイサービスなどで様々な疾病・リハビリを経験後、Fluxus Locusを開業。これまでに30,000人以上を施術。
青年海外協力隊で農村部の障碍者支援に従事した経験もあり、その際には北京のリハビリ系国際学会で発表を行った。
また、ユニバーサルオステオパシー研究会の公認講師として、解剖学・触診・靭帯発生学・治療技術の各種セミナーを行っている。
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